8月14日(日)に記念すべき第1回DIY講座、作業台を作ってみよう!を開催しましたので、その様子をお届けします。
作業台作りを通して
今回は主にこれからDIYを始めてみたい!という方を対象にしました。
シンプルな作業台作りを通して、丸ノコやスケール、インパクトドライバーの使い方を学びつつ、モノづくりの楽しみを知ろう!という企画です。
自分オリジナルの作業台を作ろう!
今回使う材料は12mm、910×1820の針葉樹構造用合板。
建築現場では屋根や壁の下地として使われるスタンダードな材料です。
作業台(小)では天板含めて1.5枚、作業台(大)では天板含めて3枚使います。
みな同じものを作っても面白くないので、作業台の高さや台の脚をくり抜く形は参加者の方に決めてもらいました!
まずはそれぞれで決めた寸法で切断するため、しるしをつけていきます。
初めての電動丸ノコに挑戦!合板の切断。
まずは先生による説明とお手本。
丸ノコは便利で簡単そうに見えますが気を付けないと大けがをします。
進行方向に手を置くと手をけがしてしまうのは想像しやすいと思いますが、怖いのが丸ノコが跳ね返るキックバックという現象です。Youtubeでキックバックと検索すると結構怖い動画がでてきますので一度ご覧ください。
キックバックが起こらないために。起こってもケガをしないために。
丸ノコは強い力、高速で刃が回転しています。この回転が妨げられたときに刃が回転する力が跳ね返る力に変わり、キックバックを起こします。ですので刃の回転が妨げられないような状況で作業をしなければいけません。
台の置き方には要注意!
刃の回転が妨げられる要因はいくつかありますが、例えば板を切るときの台の置き方。
切る方向と同じ向きに台を置くと、終盤には重みで板が中心に下がり丸ノコの刃が挟まりキックバックを起こします。ですので↑の写真のように切る方向と直角に台を置き、刃が挟まらないようにしなくてはいけません。
以下は特に板材を切るときの注意点です。
しっかり持つ!
道具をしっかり持つことは丸ノコに限らず基本中の基本。
しっかり持つことでキックバックが起こっても踏ん張ることができます。
丸ノコの後ろに立たない!
キックバックが起こり踏ん張れなかったとき、後ろに立っていると刃が体にあたり大けがをしてしまいます。
なので丸ノコの後ろに立たないことで、丸ノコが跳ね返ったときのけがを防ぐことができます。
丸ノコは十分に回転させてから板にあてる!
切り始めるときは刃を十分に回転させてから板にあてます。
十分に刃が回転していない状態で板にあててしまうと回転する力が跳ね返る力に変わりキックバックを起こします。
ガイドを使って真っすぐ切ろう!
曲がって切ると刃の回転が妨げられますのでキックバックの原因になります。
ですので切るときはガイドを使い、動かないようにおさえてまっすぐ切ることが大切です。
ガイドはホームセンターに行くと立派なものが売ってますが、現場にある木材や板などのまっすぐな端材で大丈夫です。
差込口を作り板をくり抜く!
同じ大きさの板が2枚できたら次は組めるように加工していきます。
板の厚さは12mmですので中心線を引き、そこを中心に幅12mm、高さはそれぞれで決めた高さの半分の長さの溝を作ります。
差し金を使い、くり抜く穴の位置や、高さを決めます。
(途中写真を撮るのを忘れてしまい一気に飛んでしまいますが…)こちらがそれぞれの参加者が作った作業台の脚です!すべて参加した皆さんが自分自身で作った作業台です!
少人数で、時間をかけた指導~安心、安全に。そして楽しく!~
こちらから作り方や使い方を提示して、参加者に作業をしてもらえば時間がかからず作業台はできるのかもしれません。
でも問屋工作村では工具の使い方や材料の特徴を対面でしっかり知ってもらうことを大事にしていきたいと思っています。
電動工具を使ったことがない人にとっては、電動工具を使うこと自体が面白かったり、最初にきちんと使い方を覚えればいろんなことに応用ができます。
テレビやYoutubeなんかでも使い方を詳しく説明したものもありますが、でもやはり実際使いながら教わることができる安心感。少人数なので直接聞いたり、教えてもらうこともできます。
そういったコミュニケーションを通して、安心、安全に工具が使え、楽しくモノづくりができる環境を作っていきたいと思っています。
散らかっても大丈夫!気兼ねなくDIYを楽しもう!!
ワークショップ終わりの様子です。
一度の作業でこれだけの木くずが発生します。
これを家でやろうと思ったら近所や家族にも迷惑がかかるし、掃除も大変!
でも問屋工作村の作業場であればどれだけ散らかしても大丈夫。
また次回も開催予定ですので、沢山の参加お待ちしています!